田中美南

<パリオリンピック(五輪):サッカー・日本0-1米国>◇3日◇女子準々決勝◇パルク・デ・プランス競技場

【パリ3日=佐藤成、阿部健吾】五輪サッカー女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が準々決勝で米国(同5位)に0-1敗れ、2大会連続のベスト8で終わった。過去39戦で1勝の強敵に力負けした。昨年の女子W杯も含め、メジャー大会で3大会連続でベスト8の壁を破れなかった。

30歳で臨んだエースFW田中美南(ロイヤルズ)の五輪が幕を閉じた。

全4試合に先発出場し、1得点。米国戦では前線からの守備、攻撃の起点としてチームに貢献した。ただ前半30分すぎに訪れた得点機を逃したことに触れ、「1本決めるか決めないかの世界の中で、やっぱり責任をすごく感じています」と肩を落とした。

前半から守備がハマり、良い形で攻撃にもつながった。日本のリズムで戦えていただけに、悔やまれる場面だった。「自分もチャンスはあったので、早い段階で決めていればと、やはりあのシーンがすごく頭にあります」と悔しがった。

ストライカーとして円熟味を増し、迎えた五輪の舞台。次のメジャー大会は3年後の女子W杯だ。涙を目にためながら「また次とは言えないと思うんですけど」と断りをいれつつ「本当にかここにかけてきた分、悔しいですけど、それが自分の実力だし、まあそれを受け止めて、またサッカー選手としてチャンスがあればまたここに戻って来られるように、そしてそこで結果出せる選手になれるように頑張ります」と言葉を絞り出した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】エース田中美南「チャンスがあればまたここに戻って来られるように」好機逸を悔やむ