日本-ナイジェリア 前半32分ゴールを決めた田中美南はチームメートと喜ぶ(ロイター)

<パリオリンピック(五輪):サッカー・日本-ナイジェリア>◇31日◇女子1次リーグC組◇ボジョワール競技場

【ナント=佐藤成】パリ五輪サッカー女子日本代表なでしこジャパンが1次リーグ第3戦でナイジェリアに3-1で勝利し、2大会連続の準々決勝進出を決めた。日本は男女そろってアベック8強となった。

初戦のスペイン戦に敗れたが、第2戦のブラジル戦は後半追加タイムの2得点で劇的な逆転勝ち。DF清水梨紗(28=マンチェスター・シティー)が初戦で負傷離脱し、ブラジル戦前にはMF藤野あおば(20=日テレ東京ヴェルディベレーザ)も古傷の状態が悪化して別メニュー調整になるなど、多くの試練を乗り越えて、まずは次のラウンドに進んだ。

引き分け以上で突破が決まる第3戦に、前節からスタメンを4人入れ替えて臨んだ。7月13日の壮行試合で負傷したDF北川ひかる(27=INAC神戸)と、19日のコロンビア戦(非公開)でけがしたMF林穂之香(26=エバートン)がそろって初スタメン。バックアップメンバーのDF石川璃音(21=三菱重工浦和レッズレディース)とFW植木理子(25=ウェストハム)も初先発となった。

試合開始から日本が主導権を握る。DF守屋都弥(27=INAC神戸)や北川が積極的にサイドを駆け上がり、チャンスを生み出す。同22分、試合が動く。MF長谷川唯(27=マンチェスター・シティー)のスルーパスに抜け出した植木がゴール前のMF浜野まいか(20=チェるシー)が合わせて先制。見事な崩しで先手を取った。

続いて同32分にはエースが決める。右サイドを上がった守屋のクロスに植木がヘディングであわせるとクロスバーに直撃。弾かれたボールにいち早くFW田中美南(30=INAC神戸)がスライディングで詰めて加点した。

同42分に自陣でのミスから失点するも、追加タイム5分にセットプレーから突き放す。ゴール正面25メートルの位置で直接FKを獲得すると、セットした北川が左足を一閃(いっせん)。ゴール右隅に吸い込まれた。

後半開始から田中に代えてMF清家貴子(27=ブライトン)を投入。決勝トーナメントを見据えてエースを温存した。

後半15分前後にはMF宮沢ひなた(24=マンチェスター・ユナイテッド)や長野風花(25=リバプール)も入れて試合を締めにかかった。気温32度を超える暑さの中、足をつって倒れる相手選手とは違い、なでしこの面々はたくましく戦った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】ナイジェリア下し2大会連続の8強入り!浜野、田中、北川がゴール 男子に続いた