イスラエル戦で、ボールを受ける佐藤恵允(ロイター)

<パリオリンピック(五輪):サッカー・イスラエル0-1日本>◇30日◇男子1次リーグD組◇ボジョワール競技場

【ナント(フランス)30日(日本時間31日)=佐藤成】男子の日本がイスラエルを1-0で下し、3連勝で首位突破を決めた。途中出場のエースFW細谷真大(22=柏レイソル)が決勝点を奪った。8月2日(同3日)の準々決勝では、前回東京大会の準決勝で敗れたC組2位のスペインとぶつかる。

初先発のMF佐藤恵允(22=ブレーメン)は、後半追加タイムに右サイドからマイナス気味にクロスを入れてFW細谷真大(22=柏レイソル)の得点をアシストした。「スカウティングでも、クロスになったら相手が引いてマイナスが空くっていうのはあったので、見てました」と分析通りだった。

気合の入ったスタメンだった。「入りのところからゴリゴリ仕掛けようってのは意識できていた」と積極性が光った。第2戦のマリ戦からスタメンを6人入れ替える中で、きっちり勝ちきった。チームの総合力を示す勝利だった。「五輪はやっぱりチーム力だと思う」と語り、「どの選手が出ても試合に勝てるというチームが絶対金メダルを取ると思うので。そういう意味では勝てたことは、周りから見たらターンオーバーして勝てたってことはチームとしてもプラスかなと思います」とうなずいた。

パリ五輪アジア最終予選兼U-23アジア杯カタール大会では10番を背負い、苦しんだ。今大会もなかなか結果が出なかったが、見事なアシストを記録した。得点後には最後尾から駆け上がってきたGK小久保玲央ブライアン(23=シントトロイデン)から抱きつかれて祝福された。「ビックリしました。後ろ見たら、でっけぇのが来たので(笑い)。本当は水飲みたかったんですけど。やめてくれって思いながら。(耳元で)バモバモ、マジナイスみたいなことを。水飲みたくてしょうがなかった」とうれしそうに振り返った。

エースの初得点とともに、ムードメーカーが決勝点に絡んだのもチームに勢いを与える。次のスペイン戦に向けて「優勝候補の一角で相手に不足はない。個人的にはすごくワクワクしている」。東京五輪、そして1-2で敗れた22年9月の親善試合のリベンジマッチをものにして、メダル獲得への歩みを進める。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【五輪代表】佐藤恵允アシストは分析通り ! 小久保玲央ブライアンの祝福に「水飲みたかった」