東京V対ブライトン 前半、ドリブルするブライトン三笘(右)(撮影・宮地輝)

<プレシーズンマッチ:ブライトン4-2東京V>◇28日◇東京・国立

日本代表MF三笘薫(27)の所属するブライトン(イングランド)が東京ヴェルディと親善試合を行い、4-2で勝利した。

注目の三笘は4-4-2の左MFで先発出場。前半33分には左のタッチライン際でパスを受けると、右足でヒールで縦のスペースへワンタッチで出すと同時に体を右回りに反転。「クライフターン」を応用した“三笘ターン”でマークに来た選手を鮮やかに外し、ドリブルで30メートルほど持ちこむ「らしさ」あふれるプレーを披露した。会場からは歓声が上がった。

さらに前半39分、敵陣でのインターセピトからFWウェルベックにパスを預けると、そのまま右サイドへ斜めに走り、オープンスペースでパスを受け直して右足シュート。東京VのGKマテウスにセーブされたが、得点機を作りだした。

前半だけのプレーで、後半開始からベンチに下がった。昨季後半は腰の負傷で長期離脱したままに終了。その後の回復状況が注目されていたが、今回の日本ツアーでは24日の鹿島戦でも前半45分間をプレーしており、元気な姿をアピールしている。

試合は前半11分にCKから最後はDFファンヘッケが右足で押し込み、ブライトンが先制した。

東京Vも4分後、FW山見のスルーパスを右サイドで受けたFW木村が右足でゴールへと打ち抜き同点とした。

1-1の前半44分、ブライトンは右サイドでパスを受けたMFミンテがドリブルで前へ持ち出し左足でゴール。勝ち越して前半を終えた。

ブライトンが追加点を奪う。後半4分にクロスボールをFWアディングラが直接蹴り込み3-1とリードを広げた。

粘る東京Vも後半9分、山見のFKからDF林が頭で合わせてゴール。1点差を迫った。

しかしブライトンは後半32分、カウンターからMFサルミエントがエリア外から右足でゴール左隅へシュートを決めて4-2と再び2点差とした。同43分にはMFチアゴ・アウベスのスルーパスからFW山田剛がゴールに流し込んだが、オフサイドでノーゴール。同44分にも山田剛はヘディングシュートを打ったが、ゴール右にわずかに外れた。

この日の公式入場者数は2万5851人。ブライトンはプレミアリーグの貫禄を見せつけ、鹿島戦の5-1に続き、東京Vにも地力の差を見せて勝利した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ブライトン三笘薫、東京V戦でタッチライン際の“三笘ターン”披露 国立のファンから歓声上がる