【五輪代表】8強入り大岩剛監督「結束力が高まっているのは手に取るよう」「選手を褒めたい」
<パリオリンピック(五輪):サッカー・日本1-0マリ>◇27日◇男子1次リーグD組◇ボルドー競技場
【ボルドー(フランス)27日(日本時間28日)=佐藤成】男子日本代表がマリを破り、2連勝で準々決勝進出を決めた。年齢制限のないオーバーエージ(OA)を活用せず、23歳以下のメンバーで8強入りは初の快挙となった。
大岩剛監督(52)は、「試合前にいったプラン通り、前半粘りながら後半勝負ということを、本当に体現してくれた。選手たちを褒めたい」を振り返った。
前半はボールを保持する展開も、チャンスを決めきれず、スコアレスで折り返した。
後半は一転して相手の圧力に苦しんだが、要所で体を張り、GK小久保玲央ブライアン(23=シントトロイデン)のビッグセーブなどで耐えた。
すると後半37分、右サイドからエースFW細谷真大(22=柏レイソル)が高速クロスを送ると、中でFW佐藤恵允(22=ブレーメン)が合わせ、GKが弾いてたところをMF山本理仁(22=シントトロイデン)がスライディングで押し込んだ。
追加タイムにはペナルティーエリア内でハンドを取られてPKのピンチを迎えたが、小久保が右に横っ跳びすると、ボールが枠外にそれていった。
劇的な展開での決勝トーナメント進出にも監督は「我々自身のターゲットは、ずっと共有している。それに向かって一歩一歩進むだけ」と浮ついた様子は一切無い。続けて「周りはいろんなことを言いますけど、それによってチームはものすごく団結している。結束力が高まっているのは手に取るように伝わってくる。本当に(離脱した半田)陸も含めて、23人でしっかりと次ぎの3戦目に準備したい」と気を引き締めた。