日本対スペイン 前半、先制ゴールを決めた藤野(中央)を祝福するなでしこジャパン(ロイター)

<パリオリンピック(五輪):サッカー・スペイン2-1日本>◇25日◇女子1次リーグC組◇ボジョワール競技場

【ナント(フランス)25日(日本時間26日)=佐藤成】女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が昨年のワールドカップ(W杯)女王のスペイン(同1位)に1-2で敗れ、黒星スタートとなった。

1年前の再現はならなかった。W杯1次リーグで対戦し、鮮やかなカウンターから2得点したMF宮沢ひなた(24=マンチェスター・ユナイテッド)は不発に終わった。3バックシステムだった前回対戦時とは違う4バックで臨み、宮沢は右サイドで先発となった。「相手の左サイドバックが攻撃参加の時に高い位置を取るのはわかっていて、(ボールを)取った後にそこがチャンスだっていうところはW杯同様、狙っていきたいところでありましたけど、走りだすタイミングで相手も警戒しているところがあった」と得意の形を発動できなかった。メンバーも異なる中で単純な比較はできないが、相手のクロスの回数増加を感じたという。「外からの斜めのクロスだったり速いクロスだったりというのは、あの時よりはすごく入ってきているなというイメージはありました」と振り返った。相手のボールを失わない技術の高さ、流動性を生かしたボール保持に圧倒され、守備での消耗は避けられなかった。疲弊して、攻撃へのパワーを出せなかった。

それでも目標の世界一へ、下を向くつもりはない。「正直勝ちたかったですし、悔しいですけど、もう残り2試合で取り返すしかないので、切り替えて次に向かうしかない」と力を込めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】カウンター発動できず 昨年2発の宮沢ひなた「走り出すタイミングで相手も警戒」