町田に加入した相馬勇紀

FC町田ゼルビアに名古屋グランパスから完全移籍した日本代表MF相馬勇紀(27)が25日、チームに合流した。町田市内のグラウンドで行われた練習は別メニューでの調整。初日の活動を終えると、決断に至った理由や意気込みを語った。

名古屋からポルトガル1部カザピアにレンタル移籍し、1年半のシーズンを過ごして帰国。この7月から名古屋へ復帰。リーグ戦に1試合出場した後に、町田に加入することとなった。

国内から複数のオファーが届いている中、J1で首位に立つ町田を選択したことについて「新たなチャレンジだったり、新たな環境でプレーしたいという気持ちが強くて、そういった時にオファーをいただいて、初昇格史上初のJ1優勝という誰も成し遂げていないことに向かって進んでいくこともそう。クラブのことも聞いてワクワクするな、自分の力でやりたいなと思った」と率直な思いを口にした。

カザピアでのシーズンを終え、当初は欧州でのプレーも考えていたが、時間とともに相馬自身の気持ちにも変化が芽生えたという。「今は第1希望でここでやりたいという気持ちになった」と口にした。

国立競技場の設計で知られる隈研吾氏がデザインしたクラブハウスに足を踏み入れ、きれいに整備された緑一面の練習ピッチには感激した様子。「今日初めて来て、クラブの施設とか素晴らしすぎる。感動しました。びっくり。グラウンドもすごいきれいで」と声をはずませた。

黒田剛監督が率いる町田については、共感するところも多かった。

「僕は(高校時代に)三菱養和に所属していて、青森山田の黒田監督とは何度も試合をしたけど勝てなかったイメージが強い。僕が大切にしている球際で負けないとか、目の前の相手に競り勝つという1対1にこだわるところとか、勝負にこだわるところは自分も大切にしているところです。黒田監督の考えに、自分も一緒にやりたいと思いました」

黒田監督からは「試合に向けて準備していってほしいと言われました」。直近の7月31日にはスタッド・ランス戦(Gスタ)と対戦。「町田の相馬」デビューが期待される。

イングランド2部のブリストル・シティーへ移籍した平河悠の穴を埋めるべく、ウイングでプレーする。「毎試合点を取りたい。優勝を目指す上で4-4-2のサイドハーフが点を取れたら、そのチームの得点力が上がってくる」とイメージは出来上がっている。首位を走るチームのけん引役となった平河と比較されることについては「見ててください」。現役日本代表としての自負を口にした。

「僕は新しいことにワクワクする。誰も成し遂げていないこともそうだし、今1つ1つみんなで作っていっているというのを感じるし、それが楽しみでしょうがない」

Jリーグ史上初の快挙となる「J1初昇格1年目での優勝」に向け、相馬は間違いなくキーマンとなる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【町田】相馬勇紀、完全移籍の理由「新たなチャレンジ」初昇格即J1優勝に向け「ワクワクする」