日本対パラグアイ 前半、先制点を決めた三戸(右)は細谷と笑顔を見せる(撮影・垰建太)

<パリオリンピック(五輪)サッカー男子:日本5-0パラグアイ>◇24日(日本時間25日)◇1次リーグD組◇第1戦◇ボルドー競技場

【ボルドー(フランス)=佐藤成、木下淳】パリオリンピック(五輪)のサッカー男子が各地で先行開幕し、アジア王者の日本が南米予選1位のパラグアイを粉砕した。日本の五輪史上最多となる5得点だけでなく、話題になったのが先制後のゴールパフォーマンスだ。昨季、同じオランダ1部スパルタでプレーしたMF三戸舜介(21)とMF斉藤光毅(22=現ロンメル)の「ギリハピダンス」が注目されている。

前半19分、三戸による日本の大会第1号で先制した後だ。左サイドを突破したDF大畑歩夢(23=浦和レッズ)がマイナスに折り返すと、三戸がゴール左に、地をはうシュートを蹴り込んだ。直後、両腕を突き上げる確信の一撃だった。

三戸は仲間から祝福を受けると、カメラに向かった。披露したのは、ヒップホップユニットKOMOREBIの新曲「Giri Giri」をベースにTikTokで人気の「ギリハピダンス」だった。

「ギリハッピー」という言葉が若年を中心に共感を呼んでおり、日常生活で起こる「ギリハッピー」な瞬間を切り取った動画や「ギリハピダンス」をアップする人が続出していた。その中で、ともに欧州でプレーする2人は日本の流行にも敏感だった。

三戸は「TikTokで流行っているダンスなんですけど(斉藤)光毅クンと『点を取ったらやろう』と話していたので。初披露。本当にうれしかった」と喜びを増幅させた。

斉藤も「良かったっすか?」と笑顔で報道陣に逆質問。「できて良かった。うれしかったです。どう映ってるか分からないすけど(笑い)。たまたま2人でやろうと話してたんで、良かったです」と振り返っていた。

三戸は後半、目が合った斉藤からの左クロスを頭で押し込んで2点目。斉藤は「スパルタで、たぶん1度も自分のアシストから三戸ちゃんが得点、その逆がなかったので、五輪で実現してうれしいですね」。世界舞台で想像以上の結果が出たことを、ニッコニコの三戸と斉藤の笑顔が物語っていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【五輪代表】先制後、三戸舜介と斉藤光毅が披露した「ギリハピダンス」が話題…本人たちの感想は