C大阪対新潟 前半、新潟松田(右から2人目)が先制ゴールを奪い仲間の祝福を受ける(撮影・上山淳一)

J1アルビレックス新潟のMF松田詠太郎(23)が、20日のセレッソ大阪戦(2-1)で待望のJ1初ゴールを決めた。

前半36分、FW長倉幹樹(24)の左からのパスを左足ダイレクトで蹴り込んだ。J1通算56試合目。新潟でJ1初ゴールを決めた選手は64人目だが、初ゴールまでに要した出場数(新潟以外の出場含む)を見ると、56試合目はクラブで5番目に遅い記録。攻撃的な選手では松田が最も遅いJ1初ゴールとなった。

中盤の守備の職人として活躍したMF桑原裕義が最多244試合目。次いでDF千葉和彦が138試合目、DF舞行龍ジェームズが85試合目と現役センターバック2人が続き、元日本代表DF酒井高徳(現J1神戸)が4番目に遅い70試合目だった。

ここまでの松田の苦悩を象徴するような記録か。特に今季は決定機でのシュートミスが多く、サポーターの信頼も低下。それでも松橋力蔵監督(55)は松田を起用し続けた。本人は「試合に絡んでいたのに点が取れず、試合に勝てなかったときも多かったのでほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

さらに後半2分にはFW小野裕二(31)も移籍後のJ1初ゴール(J1通算29点目)を決め、今季の得点者はリーグ最多タイの17人目(20日現在)。昨季の13人を大きく上回る。今後はこの試合で好プレーが光ったMF宮本英治(25)らにも今季中のJ1初ゴールが期待される。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「解析料理」)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【解析料理】新潟MF松田詠太郎「最遅」56試合目のJ1初ゴール!ここまでの苦悩を象徴する記録