法務大臣感謝状の伝達式に出席した浪速少年院の後藤信之院長(左)とG大阪の小野忠史社長(撮影・永田淳)

ガンバ大阪は19日、パナソニックスタジアム吹田の記者会見室で行われた伝達式において、法務大臣感謝状を受領した。

今回の感謝状は、G大阪が09年2月から毎年開催してきた浪速少年院でのサッカー教室に対し「第74回社会を明るくする運動」における民間協力者として受けたもの。茨木ローズライオンズクラブの後援のもと進められてきた活動としては、12年12月の浪速少年院長感謝状顕彰、14年7月の大阪矯正管区長感謝状顕彰に続く3度目の感謝状となり、法務大臣感謝状は初めてとなる。

感謝状を手渡した浪速少年院の後藤信之院長は「プロ選手が来てくださるのは本当にありがたい。努力して、苦労して成功をつかんだ“本物”に接することは、社会に巣立っていくのに非常に大きなこと。我々職員にはできないことでもあるし、生徒の励みにもなっている」と長年活動を継続してきたG大阪への感謝を口にした。

03年から「ホームタウンふれあい活動」として小学校訪問を続け、各種啓発活動で17年に人権擁護功労賞を受けるなど社会貢献活動に力を入れるG大阪は、これからも社会や地域への貢献活動を継続していく。

感謝状を受け取った小野忠史社長(62)は「Jリーグの理念でもあるし、G大阪の経営理念の中にも社会貢献、地域貢献と入っている。魅力あるフットボールで元気や勇気を与えることはもちろんだが、サッカーを通じてこの地域での存在価値を高めていこうというのは、社内で発信して動いている。『ガンバがあって良かった』とみなさんにおっしゃっていただけるような活動を広げていきたい」とクラブの考えをあらためて示した。

所属する選手も、こういった活動への意識を高く持っている。小野社長には選手から「もっと行きましょう、もっとやりましょう」という意見も入っているといい、G大阪の社会貢献、地域貢献の活動は、今後さらに広がっていくことになりそうだ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【G大阪】法務大臣感謝状を初受領 09年から開催してきた浪速少年院でのサッカー教室評価