佐野海舟(2024年3月撮影)

日本代表MF佐野海舟(23)が、都内のホテルで30代女性に性的暴行をしたとして警視庁に不同意性交容疑で逮捕されていたことが17日、明らかになった。佐野容疑者は14日未明、都内のホテルで知人の20代の男2人と女性に性的暴行をした疑い。3人は14日夜、逮捕された。佐野容疑者は、鹿島からブンデスリーガ、マインツに移籍が決まったばかりだった。

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【解説】日本代表の逮捕は、あまりにも衝撃的だ。佐野容疑者は鹿島と2年半の契約を残し、マインツへの完全移籍が決定。移籍金は400万ユーロ(約6億円)以上とされている。マインツはFW岡崎慎司、武藤嘉紀が所属し日本人選手への信頼が厚く、高額な移籍金も期待の大きさを示していた。

契約に詳しい関係者によると、移籍金は契約が成立後、時間をおいて元所属に支払われるケースが多い。マインツは正式契約を結んだが「契約に関する不履行」として今回の契約を破棄する可能性もあるという。鹿島は22年12月に佐野容疑者を当時J2の町田から移籍金1億円(推定)で獲得した。今後、鹿島とマインツの間で移籍金を巡り紛糾することが予想される。

佐野容疑者はボール奪取の能力が高く、将来を嘱望されていた。今年1月のアジア杯カタール大会メンバーだった。同大会ではMF伊東純也が性加害報道を受けチームから離脱。今月2日には伊東は準強制性交致傷の疑いで、また伊東側が告訴した女性2人は虚偽告訴容疑で大阪地検に書類送検されている。ただ伊東は逮捕はされておらず、不起訴になる可能性がある。佐野容疑者は逮捕されたことから事情が異なっている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【解説】佐野海舟容疑者逮捕で6億円超移籍金巡り紛糾か 逮捕されていない伊東純也…異なる事情