新潟Lに新加入した有吉(左)と、就任2季目の橋川監督(撮影・小林忠)

WEリーグのアルビレックス新潟レディースは16日、24-25年シーズンの新体制発表記者会見を聖籠町のクラブハウスで行った。就任2季目の橋川和晃監督(53)は「タイトルを目指すのではなく、挑む。簡単なことではいが、強い意志で立ち向かっていく」と抱負を語った。

橋川監督が就任当初から掲げる“堅守柔攻”がチームに浸透した昨季は勝ち点41を獲得して4位フィニッシュ。総失点18はリーグ3番目の少なさだった。反面、総得点は26と伸び悩んだ。リーグ女王に輝くには得点力アップが必須。指揮官は<1>ゴール前の質向上<2>相手の組織を揺さぶるボールの運び方<3>自分たちから仕掛けてボールを奪うことをポイントを挙げ、「今季は40得点を目指す。ゴールに迫る回数を増やす」と言い切った。

新戦力は元日本女子代表で、15年女子W杯カナダ大会準優勝メンバーのDF有吉佐織(36)。堅守柔攻をバージョンアップさせるピースが大宮から完全移籍で加わった。10日のチーム始動日から合流している経験豊富なサイドバックは、「自分自身に本気で挑むことを新潟で見せたい」と笑顔で決意表明。橋川監督は「うちに必要な戦力」と期待する。

昨季まで4バック中央で攻守を支えたDF三浦紗津紀(28)が日テレ・東京ヴェルディベレーザに完全移籍。ボールを奪えて展開力のあるセンターバックが抜けたが、小川貴史GM(47)は「誰かがそこで飛躍することにつながる。(現時点で)補強は考えていない」と断言し、橋川監督も「何人か(既存の)若手がそこで伸びそうなので、成長に期待したい」と話した。

主将は昨季に続きMF川澄奈穂美(38)が就任する。橋川監督は「背中と言葉で引っ張ってくれる。チームに対してオン(ピッチ内)で厳しく接するがオフでは優しい。使い分けが上手で太陽みたいな存在」と任命理由を説明し、初タイトルを狙うクラブの成長、進化に向けては「今までやってきたことを継続しながらも限界を超えていくチャレンジ、挑戦をして、深く化けていきたい」と力を込めた。【小林忠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【WEリーグ】新潟L橋川和晃監督初タイトルへ「深く化ける」主将は2季連続で川澄奈穂美