山本は序盤に4回転ジャンプを3本とも成功。大きなミスなく滑り切った。今季はフリーで崩れることが多かったが、「練習ではできていた。やっとその成果が出た」。初出場のファイナルで2位に入ってみせた。 2016年ユース五輪王者。その後は右足首の大けがで手術を繰り返す苦難を乗り越えてきた。14年ジュニアGPファイナルでは宇野が優勝し、自身は2位。その8年後にシニアの舞台で再現ができ、「また目標と言えるところまで、少し近づけたかなと思う。ここからまた僕もレベルアップしていけるように頑張りたい」と言い、意欲をさらに高めていた。 (トリノ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕男子フリーで演技する山本草太=10日、イタリア・トリノ(AFP時事)