クロアチア戦のPK戦で1番手のキッカー役を務めながら、GKに阻まれた南野は「きのうは間違いなく自分が生きてきた中で最悪な日だった」と振り返った。駆け寄ってきた仲間の励ましが「痛かった」。責任を痛感していた。 森保監督が立候補制でキッカーを決めることは知らなかったという。選手たちは一様に沈黙し、5秒ほどがたった。「俺が行く」。PKには自信があった。背番号10を背負いながら思うような活躍を見せられず、プライドもあったのだろう。 世界的名門リバプール(イングランド)などを経て迎えた今大会。3試合に出場したが、いずれも後半途中からの投入だった。「レベルアップしてこの場に帰ってくる」。前夜は言葉を発することはなかったが、真っすぐな視線で言った。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕クロアチア戦から一夜明け、報道陣の取材に応じる南野=6日、ドーハ