今大会初めて先発で出場した冨安はリズムをつかむまでに時間がかかった。「入りは体が重い感じがした」。右太ももに不安を抱え、これまでは出場時間が限られていた。序盤には、自陣深くでGKにつなごうとしたパスが弱くなり、ピンチを招く場面もあったが、徐々にプレーに安定感が生まれ、120分間を戦い抜いた。 自らの戦いぶりには不満を示し、「大事な試合でパフォーマンスを発揮できない自分にいら立ちしかない」と声を落とした。ここ1年間、けがとの闘いが続いている。「良くないサイクルなんだろうと思うが、分からない。やり続けないといけないのは分かっているが…」。もどかしい胸の内を明かした。 (アルワクラ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、クロアチアのペトコビッチ(右)と競り合う冨安=5日、アルワクラ