勝たないと決勝トーナメントに進出できなかったセルビア。スイスに競り負け、ストイコビッチ監督は「選手はベストを尽くしてよく戦ってくれた」とねぎらった。 追い掛ける展開となった後半に攻撃は尻すぼみ。前半に一時逆転した勢いは失われた。中盤でパスが引っ掛かりゴール前に入れない。 うまくいかないいら立ちからか、後半だけでもらったイエローカードは7枚。タディッチは「才能のある選手がそろっているが、どう組織をつくるかを考える必要がある」。相手ペナルティーエリア内で味方が倒れた際には控え選手がベンチを飛び出して猛抗議。ロスタイムには自陣ゴール近くで相手ともみ合いになって時間を浪費した。 昨年、監督に就任した「ピクシー(妖精)」。築いてきた攻撃的なサッカーを発揮し、カメルーン戦でも3ゴールを奪った。しかし、3試合で8失点。守備の課題は明白だった。 最後はまとまりの欠如を露呈。指揮官は「精神的にスイスが上だった」と認めざるを得なかった。1勝もできずに大会を去る。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕試合を見守るセルビアのストイコビッチ監督(右)=2日、ドーハ(EPA時事)