耐えて速攻に活路=日本、欲しい先制点―W杯サッカー
時事通信社 2022年11月30日 20:04:17
日本は勝てば決勝トーナメント進出が決まる。引き分けても可能性があるが、同時刻開始のコスタリカ―ドイツの結果に委ねられる。自力突破の道があることを前向きに捉え、総力戦で勝利をつかみ取りにいくしかない。 相手は強豪スペイン。簡単な戦いではない。逆転勝利したドイツ戦以上にボールを持たれるはずで、まずは粘り強く耐え、先制される展開だけは避けなければならない。 基本は自陣でブロックを敷く形か。前田をスイッチ役に前線からのプレスをかける際には、相手の抜け道を絞り込んで、2人目、3人目あたりで奪えれば理想的。メリハリのある守備で無失点のまま試合を進め、均衡を破りたい。 スペインは華麗な攻撃が注目されがちだが、攻守の切り替えも早く球際も激しい。「早い判断で1タッチ、2タッチでプレーしないとボールは失う。そこがうまくできれば一気にひっくり返るシーンは増える」。鎌田が言うように、伊東らを背後に走らせる速攻が、対抗手段となるだろう。 日本はブスケツからのパスを封じ、自陣深くに持ち込まれたら前線に並ぶアセンシオ、ペドリらをどう抑えるかがカギ。相手に簡単に食いつくとスペースを突かれる。連動して守れるかが問われる。遠藤を欠くと、球際の勝負では不安だ。 状況次第では、過去2戦で用いた3バックを使うのも選択肢の一つ。追う展開なら、ドイツ戦で見せた超攻撃的な布陣で、リスクを覚悟の上で攻めなければならない。ドイツを撃破した自信と勢いにも期待したい。 (ドーハ時事) 【時事通信社】
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