デービスがカナダのサッカー史に名を刻んだ。同国待望のW杯初ゴールが生まれたのは開始2分。勢いよくゴール前に走り込み、右からのクロスを頭で押し込むと、跳び上がって喜びを爆発させた。 カナダは初出場だった1986年大会で1得点も挙げられずに3連敗。2度目の出場となった今大会も、ベルギーとの初戦は0―1で敗れた。その試合でPKを止められたデービスにとっては悔しさを晴らすゴールとなったが、チームは2連敗で1次リーグ敗退が決定。試合後は「結果に落胆している。簡単ではなかった」と肩を落とした。 2026年大会を米国、メキシコと共催するカナダにとって、サッカー熱を高めるためにも、モロッコとの最終戦は重要な一戦となる。デービスは「次戦では何とか勝ち点を取りたい」と強い決意を口にした。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決め喜ぶカナダのデービス(上)=27日、ドーハ(EPA時事)