地力の差を見せつけた。クロアチアは立ち上がりに失点したものの、4ゴールを挙げて逆転勝利。初戦は無得点に終わっただけに、ダリッチ監督は「自分たち本来の強さ、クオリティーをいま一度証明することができた」と満足そうに語った。 開始2分に先制を許した。勢いよく攻め立ててきたカナダに出はなをくじかれたが、選手たちに焦りはなかった。中盤のモドリッチ、ブロゾビッチらが丁寧にパスをつないで試合を落ち着かせると、流れは自然とクロアチアに傾いていった。 点を取るタイミングも良かった。前半36分にクラマリッチが同点弾。同44分にはリバヤが決め、ハーフタイム前にひっくり返した。相手の動きが落ちた後半は攻勢を強め、2ゴールを追加。混戦模様のF組で、得失点差で首位に立った。 最終戦は1次リーグ突破を懸けてベルギーと当たる。クロアチアはドローでも16強入りを決められるが、ダリッチ監督は「引き分けは考えるべきではない。ベルギーは勝利が必要だが、われわれも勝ちにいく」。強豪との一戦に向け、必勝を誓った。(ドーハ時事)。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、同点ゴールを決めるクロアチアのクラマリッチ(右)=27日、ドーハ(AFP時事) 〔写真説明〕競り合うクロアチアのモドリッチ(手前)とカナダのエウスタキオ=27日、ドーハ(EPA時事) 〔写真説明〕前半、勝ち越しゴールを決めるクロアチアのリバヤ(左)=27日、ドーハ(AFP時事)