大相撲九州場所千秋楽(27日、福岡国際センター) 平幕阿炎が初賜杯を獲得した。本割で高安を破って12勝3敗で並び、大関貴景勝を加えた優勝決定ともえ戦を制した。元関脇寺尾が師匠の錣山部屋からの優勝は初めて。関脇豊昇龍は小結霧馬山を下して11勝。大関陥落が決まっている正代は北勝富士に、関脇御嶽海は錦富士に屈して共に9敗。 十両は欧勝馬が優勝した。 ◇幕内優勝力士略歴 阿炎 西前頭9枚目 本名堀切洸助、埼玉県出身、錣山部屋。13年夏場所初土俵。15年春場所新十両、18年初場所新入幕、19年名古屋場所で新小結。最高位は西関脇。新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反し、21年初場所まで3場所出場停止などの処分を受けた。翌春場所に西幕下56枚目で復帰。三賞は通算5度(殊勲1、敢闘4)。金星3個。187センチ、151キロ。28歳。得意は突き、押し。 ◇十両優勝力士略歴 欧勝馬 西12枚目 本名プレブスレン・デルゲルバヤル、モンゴル出身、鳴戸部屋。日体大で学生横綱。幕下15枚目格付け出しで21年九州場所に初土俵を踏み、22年名古屋場所新十両。189センチ、154キロ。25歳。得意は押し。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕初優勝し、笑顔で賜杯を掲げる阿炎=27日、福岡国際センター