苦しい時間が続いた前半。一瞬の隙を突いてポーランドが右サイドから速攻を仕掛ける。中で待っていたレバンドフスキはシュートコースがなくても慌てず、折り返しのパス。ジエリニスキが決めて先制点が生まれた。 初戦でアルゼンチンを破った勢いそのまま、会場中が味方についたサウジアラビアに積極的に攻め込まれた。縦への鋭い突破は反則覚悟で止め、前半10分すぎには立て続けに3枚のイエローカードを受けた。 そんな苦境をしのいで挙げた今大会チーム初得点だった。先制直後に相手に与えたPKはGKシュチェンスニがセーブ。後半終盤にはエース、レバンドフスキが待望のW杯初得点をマークした。要所でのベテランの奮闘もあり、紙一重の一戦を勝ち切った。 メキシコとの初戦は無得点の引き分け。最終戦の相手がアルゼンチンであることを考えれば、勝ち点3が絶対に欲しい状況だった。「歴史は勝者によって紡がれる。私たちは結果にしか興味がない」とミフニエビッチ監督。36年ぶりとなる決勝トーナメント進出へ望みをつないだ。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ゴールを決め、喜ぶポーランドのレバンドフスキ=26日、アルラヤン(AFP時事) 〔写真説明〕前半、サウジアラビアのS・ドサリ(手前)のPKを止めるポーランドのGKシュチェンスニ=26日、アルラヤン(AFP時事)