【ドーハ時事】27日の1次リーグE組第2戦で、日本が対戦するコスタリカには、合言葉がある。「アニィタ・ミキロナ」。同国東部のカリブ海に面した地域、タラマンカに多くいたブリブリという先住民の言葉で、「最後まで一緒に戦う」という意味だ。 昨年9月に始まった北中米カリブ海最終予選で、コスタリカは4試合勝ちなしと苦しいスタートを切った。そこから徐々に持ち直し、今年1月末のメキシコ戦で引き分けた後、選手たちがそろってこの言葉をSNSに投稿し、知られるようになった。次のジャマイカ戦に勝利すると、サポーターの間で瞬時に広がった。 人口約500万人の国だが、国民のサッカー熱は世界屈指。同国連盟のビジャロボス会長は時事通信の取材に「サッカーはただのスポーツではなく、国を一つにまとめるもの。小さい国だけどもちろん夢は大きい。どの大会でも一番高いところを目指している」と話した。 初戦でスペインに0―7の大敗を喫し、後がないコスタリカ。一丸となって日本にぶつかってくるだろう。侮ってはいけない。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕コスタリカの主将ルイスのツイッター画面。「アニィタ・ミキロナ」の言葉と共に試合後の写真を投稿