米国はゴールこそ奪えなかったが、強豪相手に押し込む時間帯もあった。左サイドで起点となったプリシックは「僕たちの方が優勢で、チャンスもつくれていた。勝てたかもしれない」と悔しがった。  3トップの左に入り、高い位置を取ってゴールに迫った。前半32分すぎのシュートはクロスバーに嫌われたが、ドリブル突破から利き足とは逆の左足をコンパクトに振り抜き、技術の高さを示した。  イングランド・プレミアリーグの名門、チェルシーで10番を背負う24歳。ウェールズとの初戦でも鋭いドリブルから絶妙なスルーパスを供給し、先制点をアシストした。カナダ、メキシコと共催する次回大会開催国の選手としての自覚も十分。「米国で見ている人たちのためにやっている」。三大スポーツの陰に隠れがちなサッカーの価値を高めるためにも、今大会で結果を残したい。  2戦連続で引き分けた米国は1次リーグB組3位。全4チームに突破の可能性が残る状況で、次のイラン戦は勝利が絶対条件となる。プリシックは「仕事はまだ終わっていない」。今度こそ勝ち点3をつかみ、決勝トーナメントへの道を切り開く。 (アルホル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、ヘディングシュートを放つ米国のプリシック(左)=25日、アルホル
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 プリシック「勝てたかも」=左サイドで攻撃けん引―W杯サッカー・米国