大相撲九州場所13日目の25日、大関かど番の正代が負け越し、関脇へ転落することが決まった。御嶽海は1場所での大関復帰を果たせず、5場所連続で関脇の若隆景は既に6敗を喫して今場所後の大関昇進は難しい状況。来年1月の初場所は横綱照ノ富士、大関貴景勝の1横綱1大関が事実上、確定した。 北勝海(現八角親方)が1992年夏場所前に引退し、翌年初場所後に曙が昇進するまで横綱が不在だった時期もあったが、09(明治42)年に横綱の地位が明文化されて以降、1横綱1大関の番付は例がない。2020年春場所では2横綱1大関となり、西大関がいなかったため、西横綱の鶴竜が番付表に「横綱大関」と記された。 規定により、正代は初場所で10勝すれば、大関に復帰できる。初優勝を遂げた20年秋場所後に昇進。今場所が5度目のかど番で、在位13場所での陥落となった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕玉鷲(左)に押し出しで敗れ、大関陥落が決まった正代=25日、福岡国際センター