カナダはテンポ良くパスを回して格上のベルギーを翻弄(ほんろう)。3トップそれぞれがDFラインの裏を狙い、デービスのドリブル突破も効果的だった。 しかし、ゴール前での決定力を欠き無得点。前半11分のPKを決められなかったのも痛かった。初出場の1986年メキシコ大会では一度もゴールネットを揺らすことができず3連敗。悲願の初得点はお預けとなり、ハードマン監督は「見ての通り、W杯で得点するのは簡単ではない」と首を横に振った。 敗れはしたが、身体能力の高い選手が連動して動く攻撃はスピードがあり、守備での激しいプレスも見事だった。北中米カリブ海予選を1位で通過した実力はフロックでないことを証明し、指揮官は「W杯でプレーできることを示した。彼らがやったことを誇りに思う」と選手をたたえた。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、PKのこぼれ球からゴールを狙うカナダのデービス(左から3人目)とデービッド(右から2人目)。右から3人目はベルギーのデンドンケル=23日、アルラヤン