前回ロシア大会最優秀選手の実力は健在だった。クロアチアのモドリッチがモロッコ戦で持ち前のパスセンスを披露。何度も好機を演出し、「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。 ピッチを駆け回り、広い視野で攻撃の起点となった。前半終了間際には強烈なミドルシュート。前線への縦パスやFKからの正確なクロスが光った。0―0の結果には「唯一、足りなかったのがゴール」と悔やんだが、衰えぬ技術を披露した。 前回は主将として母国を初の準優勝に導き、その年の「バロンドール」を受賞。今大会は「まずは1次リーグが目標」と言いつつも、「前回を踏まえると、われわれの野望はもっと大きい」。37歳は頂点までの道のりも見据えている。 4年前の勢いを取り戻せるか。「大会が進むにつれてプレーが良くなり、勝つことを望んでいる」。自らとチームに期待を込めて言った。 (アルホル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、競り合うクロアチアのモドリッチ(右)とモロッコのアムラバト=23日、アルホル(AFP時事)