ワールドカップ(W杯)の通算最多得点記録は、クローゼ(ドイツ)が持つ。初出場は2002年日韓大会。1次リーグのサウジアラビア戦でハットトリック達成の鮮烈なデビューを果たし、母国開催の06年大会では5ゴールで得点王に輝いた。14年ブラジル大会まで計4大会で16得点を積み上げた。 W杯での1大会における最多得点は13点で、1958年スウェーデン大会でフォンテーヌ(フランス)がマークした。2桁得点は至難の業で、70年メキシコ大会でのG・ミュラー(ドイツ)の10ゴールを最後に出ていない。 今大会の出場予定選手では、日本と対戦するドイツのT・ミュラーが通算10得点と、クローゼに最も近いが、チームが1次リーグで敗退した前回ロシア大会は無得点。4年前に得点王に輝いたケーン(イングランド)は、初出場で6ゴールを奪った。今大会もチームは上位進出が期待できるが、イランなどと同組の1次リーグB組で固め打ちができなければ苦しい。 長くエースとして活躍してきたロナルド(ポルトガル)、スアレス(ウルグアイ)は通算7得点。2人の実績を考えると、クローゼの記録の偉大さがよく分かる。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ブラジル大会準決勝のブラジル戦、W杯通算16ゴール目を決めて喜ぶドイツのクローゼ=2014年7月8日、ブラジル・ベロオリゾンテ(AFP時事) 〔写真説明〕W杯ロシア大会得点王のイングランドのケーン=2018年6月24日、ロシア・ニジニーノブゴロド(AFP時事)