サッカーのワールドカップ(W杯)で1次リーグ初戦が重要なのは言わずもがな。ただ、2006年ドイツ大会でガーナは黒星発進しながらも連勝し、厳しいE組を2位で通過した。 第1戦でこの大会を制することになるイタリアに敗れ、迎えたチェコ戦。気持ちを切り替え、ネドベド、GKチェフを擁する実力国に思い切り良くぶつかった。 オフサイドを再三取られたが、積極的に裏へ飛び出し続けた。その姿勢が実り、1―0の後半終盤、ぎりぎりのタイミングでFWがパスを受けて貴重な追加点が生まれた。 中盤のエシエンらによるパスワークも華麗だった。続く米国戦は前半で2―1とリード。後半はじっくりボールを回し、したたかに逃げ切った。初出場ながら、自在の試合運びを見せた。 18年ロシア大会。日本に敗れたコロンビアは、2戦目から連勝してグループ首位通過。10年南アフリカ大会では、スペインが黒星から頂点に上り詰めた。初戦で全てが決まるわけではない。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕W杯ドイツ大会、チェコを破って喜ぶガーナのエシエン(左)ら=2006年6月17日、ドイツ・ケルン(EPA時事)