男子マラソン前日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)が実行委員会会長を務めるロードレースが12日、福岡市の大濠公園オーバルコースで行われ、トラックの女子1500メートルで日本記録を持つ田中希実(豊田自動織機)が5キロに出場し、15分34秒で日本選手最高の2位に入った。福士加代子の日本記録を更新した。 田中は駅伝シーズンに向け、「最低限、これくらい(のタイム)で走れると思っていた。相手のペースに合わせて粘る部分は駅伝に生きるが、余裕がつくれなかったらラストで競り負けてしまう」と課題を挙げた。1マイル(約1600メートル)では4分35秒の2位だった。 男子5キロでは、7月の世界選手権(米オレゴン州)5000メートル代表の遠藤日向(住友電工)が13分50秒の日本新記録で7位。佐藤敦之の記録を塗り替えた。 大迫は「取り組みを今年で終わりにするのではなく、全国でこういった大会を開催したい」と意欲的に話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕女子5キロ、日本新記録でゴールする田中希実=12日、福岡市中央区の大濠公園 〔写真説明〕男子5キロ、日本新記録でゴールする遠藤日向=12日、福岡市中央区の大濠公園