プロボクシングの世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は1日、さいたまスーパーアリーナで2試合が行われ、王座統一戦で世界ボクシング評議会(WBC)王者の寺地拳四朗(BMB)が、世界ボクシング協会(WBA)スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)を7回TKOで下し、王座を統一した。 日本選手同士の世界王座統一戦は2012年6月にミニマム級で、WBC王者の井岡一翔がWBA王者の八重樫東を判定で破った試合以来で10年ぶり。 世界ボクシング機構(WBO)タイトルマッチは岩田翔吉(帝拳)が、王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に0―3の判定で敗れ、王座奪取はならなかった。 戦績は寺地が20勝(12KO)1敗、京口が16勝(11KO)1敗。岩田は9勝(6KO)1敗、ゴンサレスは27勝(14KO)3敗1分け1無効試合。 ◇寺地拳四朗の略歴 寺地 拳四朗(てらじ・けんしろう)14年8月にプロデビュー。17年5月にWBCライトフライ級王座を獲得し、8度の防衛に成功。21年9月に矢吹正道に敗れて王座から陥落したが、22年3月の再戦でKO勝ちし、返り咲きを果たした。父で所属ジム会長の永さんは元ミドル級日本王者。右ボクサーファイター。164.5センチ。30歳。京都府出身。 ◇京口紘人の略歴 京口 紘人(きょうぐち・ひろと)16年4月にプロデビューし、17年7月に8戦目でIBFミニマム級王座を獲得した。18年12月にWBAライトフライ級王座に就き、2階級制覇を達成。21年3月は米国、22年6月にはメキシコで王座防衛に成功した。右ボクサーファイター。162センチ。28歳。大阪府出身。 ◇岩田翔吉の略歴 岩田 翔吉(いわた・しょうきち)18年12月に米国でプロデビュー。21年11月にライトフライ級の日本王座を奪取。22年7月には東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックのタイトルを獲得した。右ボクサーファイター。163センチ。26歳。東京都出身。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕世界ライトフライ級王座統一戦の3回、京口紘人(左)を攻める寺地拳四朗=1日、さいたまスーパーアリーナ