【ロンドン時事】サッカーのアルゼンチン代表で、パリ・サンジェルマン(フランス)に所属するFWメッシが、ワールドカップ(W杯)カタール大会に向けて好調だ。10月29日のトロワ戦で今季フランス1部リーグ7点目を挙げ、早くも加入1年目だった昨季の得点数を上回った。アシスト数はリーグトップに立ち、卓越したプレーは健在だ。 8月のリーグ開幕戦で2得点1アシストと好スタートを切った。トロワ戦では1―2の後半10分、ゴール右隅へ左足で強烈なミドルシュートを突き刺した。7分後にはネイマールへ華麗な縦パスを通し、勝ち越しゴールをアシスト。4―3の勝利に貢献した。 昨季は本来の輝きを披露できず、史上最多7度の受賞を誇るバロンドールの候補からも漏れた。2シーズン目を迎えて周囲との連係も深まり、司令塔として効果的なパスでエムバペ、ネイマールの強力FWを生かし、自らもネットを揺らす。欧州チャンピオンズリーグ(CL)でも得点に絡んでいる。 35歳で臨む5度目のW杯は集大成。ロイター通信によると、地元メディアに「どのチームとでも対戦する準備ができているので、恐れていない」と自信をにじませ、「(サウジアラビアとの)初戦がとても重要。勝ってスタートすることで安心感を得られる」と語った。頂点に挑む調整は順調に進んでいる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕フランス1部リーグのトロワ戦、ゴールを決めるパリ・サンジェルマンのメッシ(左)=10月29日、パリ(AFP時事)