2年連続日本一を目指すヤクルトが、雪辱を期すオリックスの出はなをくじいた。オスナが2点二塁打を放って絶対的エース山本から先手を取り、「球界を代表する投手。チャンスは少ないが、一回から先制できてよかった」と喜んだ。 4番村上がストレートの四球を選んで2死一、二塁。1ボール1ストライクから、甘く入ったカーブを力強く引っ張った。三塁線への微妙な打球だったが判定はフェア。塩見、村上が一気に本塁に生還し、貴重な先制打となった。四回には左中間への一発を放ち、長打力を見せつけた。 オスナはクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦でも、村上が歩かされた直後に3ランを放って勝利に貢献。2試合連続でアーチを架けてMVPに選ばれるなど好調で、高津監督も「村上の後、たまった走者を長打でかえしてくれる頼もしい打撃。相手にとっても嫌な打者」と高く評価している。 三冠王の村上とともに、強力打線の一翼を担う5番打者。日本一を懸けた短期決戦でも、存在感を早速アピールした。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕1回、先制の2点二塁打を放つヤクルトのオスナ=22日、神宮