「東京大会」に感謝と敬意＝五輪・パラ１周年でセレモニー

　東京五輪・パラリンピックから１周年を記念したイベント「Ｔｈａｎｋ　ｙｏｕ　Ｔｏｋｙｏ！」が１６日、東京大会メイン会場だった国立競技場（新宿区）で開催された。大会に関わった人々に敬意を表そうと、国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）が主催した。 　記念セレモニーでは、大会招致に尽力し７月に銃撃で死去した安倍晋三元首相をしのんで黙とうがささげられた後、小池百合子東京都知事が「東京大会が紡いだスポーツの喜びを分かち合いたい」とあいさつ。ラグビー７人制の日本対フィジー特別試合が行われ、陸上やブレイクダンスなどの国内外トップ選手が競技の魅力を伝えるパフォーマンスを観客に披露した。 　当初はイベントに参加予定だったＩＯＣのバッハ会長は「スケジュールの都合」を理由に来日を中止。「大会を目覚ましい成功に導いてくださった日本の皆さまに感謝と敬意を示したい」とビデオメッセージを寄せた。 　大会組織委員会で会長を務めた橋本聖子氏は報道陣に対し、「東京大会がさらに素晴らしいレガシーとなって伝わっていけるようサポートさせていただきたい」と意欲を表明。東京大会をめぐる汚職事件については「全ての方々の努力を踏みにじるようなことになっているのは残念でならない」と語った。セレモニーが開かれた時間には、競技場外で五輪反対派による抗議活動が行われた。　（了）【時事通信社】