国際オリンピック委員会(IOC)委員の渡辺守成氏が14日、東京都内で取材に応じ、昨年の東京五輪・パラリンピックで自身と同じ組織委員会理事を務めた高橋治之容疑者らによる一連の汚職事件について、「新しいスポンサーがついた時など、経緯をもっと聞くべきだった。責任は非常に感じている」と語った。 同氏は「ボランティアで関わった人の行為を汚してしまった。全てが否定された」と強い口調で憤りをあらわにした。事件で失われた信頼の回復は、札幌市が招致を目指す2030年冬季五輪・パラリンピックの機運醸成にもつながると強調。事件の検証や再発防止に関して、「スポーツ庁やJOC(日本オリンピック委員会)がしっかり音頭を取ってやるべきだ」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じる国際オリンピック委員会(IOC)委員の渡辺守成氏=14日、東京都江東区