個人戦初出場で銀メダルを手にした舟久保は「代表になった以上は優勝しないといけない。初めては関係ない」と言って、笑顔はなかった。 「大会に向けて徹底した」という寝技で初戦から3試合連続一本勝ち。決勝でもリオデジャネイロ五輪女王のシルバに寝技で挑み、うつぶせになった相手をひっくり返して一度は抑え込んだが逃げられた。最後は内股で技ありを奪われた。 世界ジュニア選手権を3度制し、全日本選抜体重別を連覇するなど実績を積んできた。世界の頂点に一歩届かず、「(寝技で)気を緩めずに最後まで抑え切る部分が、優勝するためには足りなかった」。目指す2年後のパリ五輪へ向け、今回の敗戦を糧にすることを誓った。 (タシケント時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕女子57キロ級決勝でブラジルのシルバ(左)と対戦した舟久保遥香=8日、タシケント