ヤクルトの内川聖一内野手(40)と嶋基宏捕手(37)が28日、東京都内で記者会見し、今季限りでの引退を発表した。ともに今季は1軍での出場試合が1桁にとどまった。内川は決断の理由について「第一線での野球は厳しいと感じた」と説明した。  通算2185安打の内川は、大分工高からドラフト1位で2001年に横浜(現DeNA)に入団。08年には右打者最高打率の3割7分8厘で初の首位打者に輝き、ソフトバンクに移籍した11年には史上2人目のセ、パ両リーグでの首位打者となった。昨年からヤクルトでプレーし、「22年間、プロという世界で野球ができたことを幸せに思う」と笑顔で話した。  嶋は愛知・中京大中京高、国学院大を経て、07年に大学生・社会人ドラフト3巡目で楽天入り。13年には正捕手として球団初のリーグ優勝と日本一に貢献し、20年にヤクルトに移籍した。「まだやりたいと思う日もあれば、このままではしんどいと思う日もあった。素晴らしい人たちに巡り会えて、ここまでできた」と涙ながらに語った。    ◇内川聖一の略歴  内川 聖一(うちかわ・せいいち)大分工高からドラフト1位で2001年に横浜(現DeNA)入団。11年にソフトバンクに移籍し、21年からヤクルトでプレー。08年にセ・リーグ、11年にパ・リーグで首位打者。18年に通算2000安打を達成した。09、13、17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表。184センチ、92キロ。右投げ右打ち。40歳。大分県出身。 ◇嶋基宏の略歴  嶋 基宏(しま・もとひろ)愛知・中京大中京高、国学院大を経て、2007年に大学生・社会人ドラフト3巡目で楽天入団。11年の東日本大震災慈善試合で「見せましょう、野球の底力を」とスピーチし注目された。13年に球団初のリーグ優勝と日本一に貢献。労組選手会の会長も務めた。20年からヤクルトでプレー。179センチ、84キロ。右投げ右打ち。39歳。岐阜県出身。(了)【時事通信社】
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記事名:「 2185安打の内川引退=嶋も今季限り―プロ野球・ヤクルト