日本ハムの若手野手陣が、延長戦で力を発揮した。 十回1死二、三塁から決勝点をたたき出したのは、打撃好調のルーキー上川畑だった。デビューから22試合連続無失点をマークしていた宮森が相手だったが、「しっかり狙い球を絞って、割り切って打席に入った」。高めに入ってきた直球を逃さずに捉え、左前へ落とした。 直前に清宮がプロ2度目の犠打で好機を広げてくれたことにも応えたかった。「清宮がバントをする場面というのはない。その清宮が送ってまでつくったチャンスなので、何とかつないでいきたい気持ちだった」。采配で奮起を促したビッグボスも「上川畑くんはチャンスに強い。頼りになります」とうなずいた。 ルーキーの働きに続いたのが松本剛。代打で出て1死二、三塁から三塁手の横を抜く2点二塁打を放ち、打率トップの貫禄を見せた。 最下位が確定し、若手は来季に向けたアピールが重要になる。競り勝った経験も糧にしたい。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕延長10回、勝ち越し適時打を放つ日本ハムの上川畑=23日、楽天生命パーク