後半のチャージで優勝争いに食らい付いた。栄冠に一歩及ばなかった古江は「落ち着いてできなかった中で、うまくまとめられた」。最終日最終組の重圧の中でスコアを四つ伸ばしたゴルフに、一定の満足感はあった。 前半で伸ばせずに迎えた10番(パー5)。第2打をグリーン手前まで運び、カラーからパターで6ヤードほどの距離を決めてイーグル。11番でも伸ばし、16番は約14メートルのバーディーパットを鮮やかに沈めた。「(後半は)本当にいいゴルフ。自分のショットができたのが多くてよかった」 前半は二つのパー5で伸ばしたが、「うまくいっていない感じがした。バーディーで逆に気持ちや体が浮いてしまった」と言う。8番(パー3)はティーショットを池に入れ、続く9番(パー4)は3オンから短いパーパットを外して連続ボギー。らしくないプレーで2打を失った。 米本土での初勝利とツアー2勝目に届かず、「悔しい」と素直な思いも明かした。それでも、ボギーは4日間で三つしかなく、ストロークプレーの大会での3位は、7月のスコットランド・オープン優勝に次ぐ好成績。「安定してアンダーで回れた。これからにすごくつながる」と十分な手応えも得た。 (ポートランド時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕7番でティーショットを放つ古江彩佳=18日、オレゴン州ポートランド