誰もが認めるスーパースターへの仲間入りを果たせるか―。ウェールズを64年ぶりのワールドカップ(W杯)出場に導いたガレス・ベールは「僕が最初に代表に来て以来、これに向かって取り組んできた」。33歳のアタッカーが自身初の大舞台に懸ける思いは強い。  2013年から昨季まで籍を置いた名門レアル・マドリード(スペイン)では類いまれな身体能力で記憶に残るゴールを量産。欧州チャンピオンズリーグ(CL)を5度制し、世界最優秀選手「バロンドール」の候補に名を連ねたことも。185センチの長身に抜群のスピードを兼ね備え、相手を一瞬でかわす。素材は超一流だと証明してきた。  一方で故障が相次ぎ、近年は出場機会が激減。趣味のゴルフに熱中し過ぎる姿に批判もあった。レアルに構想外と判断され、今年6月に退団。それでも代表では人が変わったようなプレーを見せる。直後のW杯欧州予選プレーオフ決勝のウクライナ戦はFKで相手オウンゴールを誘発。激戦での決勝点となった。出場を逃せば引退とも言われていた中で底力を発揮し「言葉にできない感情」が湧いたという。  06年に16歳で代表デビュー。以降は強烈なリーダーシップでチームをけん引してきた。W杯を見据えてロサンゼルスFC(米国)に加入。欧州の第一線からは離れることになったが「試合に出ることが最高の準備」と覚悟の決断だった。今後も語り継がれるような存在となるため、W杯でのインパクトがもう一押しになる。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕初舞台となるW杯に臨むウェールズの大黒柱ベール(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 世界の顔へもう一押し=ベール、不遇乗り越え―W杯カタールの主役 」