貴景勝が荒々しい取り口で琴ノ若を退けた。立ち合いで押し込めず、得意のいなしも不発。組もうとして粘る相手を、力任せに何度も張った。最後は喉輪も交えて押し出し「あまり覚えていない。一生懸命やろうという気持ちだった」。埼玉栄高の後輩に対し、何とか面目は保った。 白星が三つ並んだが、土俵下の佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「馬力でいく以前のような相撲は見られなかった」と冷ややかに評価。貴景勝は「あしたの相撲に集中して頑張る」と素っ気なく言った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕琴ノ若(左)を攻める貴景勝=14日、東京・両国国技館