プロ野球界において、「55」は特別な意味も持つ。日本球界の顔でもある王貞治(巨人)が、1964年にマークした日本選手のシーズン最多本塁打記録。その後、王のような強打者になってほしいという願いが込められた背番号55の松井秀喜(巨人)が、2002年に50本塁打を放ったという、大打者の系譜がある。  その偉大な数字を背負う村上が、王の記録に並んだ。「本当に光栄でうれしい。僕一人の力では達成できない記録。丈夫な体に生んでくれた両親に、支えてくれる周りの方々に、しっかり感謝したい」と語った。  2点を追う四回の第2打席。この時点で両チーム合わせて既に4本のアーチが飛び出していた空中戦。村上も闘志を燃やした。「何とか点を取りたかった」。菅野の浮いた初球を捉えて54号。バース(阪神)の記録に並ぶと、九回2死一、二塁の好機では左中間に3ランを運んだ。  ヤクルトの監督を2度にわたって務め、村上を18年の新人年から指導している小川淳司ゼネラルマネジャー(GM)は、36本塁打を放った2年目の村上を「雰囲気で、本塁打を打ってくれるんじゃないかという期待感を強く感じさせる選手」と表現していた。今は期待にたがわぬ実力を備えるまでに成長した。まだ22歳。残り15試合でどこまで記録を伸ばすか。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕9回、55号3ランを放つヤクルトの村上=13日、神宮
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 村上、「世界の王」に並ぶ=大打者の系譜引き継ぐ―プロ野球・ヤクルト 」