阪神の糸井嘉男外野手(41)が13日、兵庫県西宮市で記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。「やり切った。41歳まで野球ができて本当に幸せだった」。21日の広島戦が引退試合となる予定。 糸井は「ここ2、3年は引退が常に頭の中にあった」と言う。最近はアドバイスをした若手選手が活躍するとうれしく感じるようになり、「それでは選手じゃないのかなと感じた」と決断の理由を明かした。 2004年に投手として日本ハムに入団したが、1軍登板は果たせなかった。06年に外野手に転向すると自分を見直して必死に練習した。「投手から野手になると決断した時からの出来事はアスリートとして誇れる」 「きのう泣き過ぎて一睡もしていないので、きょうは泣かない」。会見中は笑みを浮かべる場面もあった。今後については「野球に携わっていきたいとは思う」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕今季限りでの引退を発表し、記者会見後、佐藤輝(左)から花束を受け取る阪神の糸井=13日、兵庫県西宮市 〔写真説明〕今季限りでの引退を発表し、記者会見で笑顔を見せる阪神の糸井=13日、兵庫県西宮市