元大関の朝乃山が格の違いを見せつけた。昨年の学生横綱で、幕下15枚目格付け出しでのデビューとなった川副(熊本県出身、宮城野部屋)を寄り倒し。右を差して出ると、土俵際での相手の粘りは織り込み済み。プロ入り前の映像を見ていたといい、「うっちゃりに警戒しながら、腰を割って寄れた」と振り返った。 新型コロナウイルス対策のガイドライン違反による6場所の出場停止処分が明けて2場所目。東幕下15枚目まで番付を戻し、十両復帰も視野に入れる中、「感謝を忘れず、一日一番、自分の相撲を取りたい」と謙虚に言った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕朝乃山(上)が川副を寄り倒す=12日、東京・両国国技館