横浜Mの攻撃的なスタイルは、リスクとも隣り合わせ。DFラインが高い位置を取って攻撃を組み立てるため、背後の広いスペースは狙われやすい。1点リードの後半、福岡が前線に強さのある外国人選手をそろえてロングボールを蹴り込んできたが、動じなかった。 3試合続けてコンビを組んだセンターバックの連係が日に日に高まっている。184センチのエドゥアルドは競り合いに強く、岩田は的確な判断でピンチを事前に防いだ。どちらかが積極的に攻め上がった時にはカバーし合い、岩田は「ビルドアップもラインを合わせるところも、いい関係性でできている」と言う。 攻撃の核、西村が前半に負傷交代した後は圧力を欠き、追加点を奪えなかった。これまでとどめを刺し切れないまま追い付かれた試合もあったが、課題だったセットプレーの対応でも危ないシーンはほとんどなかった。 2戦連続の無失点で、1―0の勝利は今季初。「続けて失点をしなかったのは自信になる」とエドゥアルド。一つの失点が大きな傷にもなるシーズン終盤、守備に安定感が出てきた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決め喜ぶ横浜Mのアンデルソンロペス(右から3人目)=10日、日産スタジアム