打球が次々とスタンドに飛び込んだ。西武のクリーンアップが3者連続本塁打。四回2死まで一人も走者を出せない展開だったが、派手に打開した。 3番森が口火を切った。低めのカットボールを強引に引っ張らずに左中間席へ。「完璧だったし、前のイニングで(高橋)光成が粘り強く投げてくれて、いい流れで打席に入れた」と捕手らしい言葉で喜んだ。 山川はライナーで左翼席へ飛び込む38号。「投手ががっくりきている時に、もう一丁と思っている。うれしかった」。4日までのソフトバンクとの首位攻防3連戦では無安打に終わったが、「(自分が)打てなくても勝てばいい」と切り替えはできていた。呉念庭も続き、外角の変化球を右翼席へ運んだ。 森は8球目、山川は13球目を捉え、調子の良かったロッテ・石川に粘り勝ち。辻監督は「みんな一打席に集中してやっている」と褒めた。 西武の1イニング3連発は、2019年の8月以来。この年、リーグ連覇を果たした。激しい優勝争いを勝ち抜く吉兆となるか。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕4回、先制のソロ本塁打を放つ西武の森=6日、ベルーナドーム 〔写真説明〕4回、ソロ本塁打を放つ西武の山川=6日、ベルーナドーム 〔写真説明〕4回、ソロ本塁打を放つ西武の呉念庭=6日、ベルーナドーム