プロ野球ヤクルトの村上宗隆内野手が2日、日本選手では2002年の松井秀喜(巨人)以来となるシーズン50本塁打に到達した。ともに左の長距離砲だが、打球方向などから打撃スタイルの違いが見て取れる。 松井の本塁打は多くが引っ張ったもので、50本のうち、右越えと右中間を合わせた右方向が33本。中越えが10本で、左方向へは7本にとどまっている。一方、村上は左越えが9本、左中間が7本と逆方向への本塁打も多い。中越えが11本。右は15本、右中間が8本で、右方向23本は松井より10本少ない。 村上の最大の持ち味は広角に打ち分けられること。外角球は逆らわずに、内角低めの難しいコースはうまくさばいて左翼席にも放り込む。シーズン序盤は苦しんでいた内角高めも、中盤からは捉えるようになっており、修正力の高さも発揮している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、50号の先制3ランを放つヤクルトの村上=2日、神宮