やはり今の浦和の勢いは違う。先制するまでは少し苦労したが、ひとたびゴールが生まれれば、簡単には止められない。「(決勝トーナメント1回戦を)勝ったことで流れに乗ると思う」。酒井が話した通り、再びゴール量産となった。 開始1分足らずで松尾がネットを揺らしたもののVARで取り消され、関根の見事なミドルはオフサイドの判定。それでもじれることなく、多彩に激しく攻め立てた。 前半30分すぎにモーベルグが中央で左足を振り抜く。「三度目の正直」で先制点を手にすると、その後にはCKから岩波が追加点。直近3試合は全て3点以上を挙げているだけでなく、連続無失点。好調なチームにとって2点のリードは十分と言えたが、後半にもきっちり2点を加えた。 決勝トーナメントに入ってマレーシア、タイの新興勢力と当たる運にも恵まれながら、3大会ぶりの4強入り。準決勝は、同じ2度の優勝を誇る全北(韓国)とぶつかる。「過信することなく一つ一つ進みながら、われわれの最大のレベルを出していく」とロドリゲス監督。3度目のアジア制覇へ向けた大一番となる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、ゴールを決めた浦和の岩波(左から2人目)=22日、埼玉スタジアム 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決めた浦和のモーベルグ(右)=22日、埼玉スタジアム