中6日と休養十分だったはずの鹿島は後半、足が止まった。3日前にルヴァン杯があった広島の出足の鋭さと球際の激しさに押され、後手に回った。「ホームで0―2は情けない」と三竿。今季初の連敗で5試合白星が遠ざかった。優勝争いを繰り広げていた勢いが、急にしぼんだ。 ベルギーに移籍した上田の穴を埋められないのが最大の要因。鈴木が機転を利かせ、中盤に顔を出してゴール前に運ぶも、エベラウドらが決められない。前半のうちに先制していれば違う展開になっていただろうが、最後は力負けした。 7日に川崎が勝てば、5位まで落ちる苦しい状況に。鈴木は「このクラブにいる以上、諦めるのはあり得ない。いかにチャンスをつくり、いかに点を取るか。全部俺がやればいい。それくらい覚悟を決めた」。自らを奮い立たせるように語った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、攻め上がる鹿島の鈴木(手前)=6日、カシマ 〔写真説明〕前半、競り合う鹿島のエベラウド(左)と広島の柏=6日、カシマ