2位鹿島との直接対決。日本代表として東アジアE―1選手権に7人を送り出していた横浜Mは畠中と小池龍がメンバーを外れ、水沼と藤田はベンチスタート。それでも仲川は「残ったメンバーで質の高い練習をこの2週間やってきた」。影響を全く感じさせなかった。 球際で競り負けず、パスワークで崩して敵陣深くを陥れる。先制点は前半37分、アンデルソンロペスとエウベルのブラジルコンビの素早い攻めから。後半6分にはFKのこぼれ球に27日の韓国戦でフル出場した岩田が豪快なミドルシュート。圧力を弱めることなく3点目を狙い、鹿島ゴールを脅かし続けた。 Jリーグ開幕から30年途切れることのない「名門対決」で2006年以来のシーズン2勝とした。勝ち点差を8に広げ、マスカット監督は「残っていた選手、代表の選手たちがメンタルの強さを示した。誇りに思う」。選手層の厚さを示した1勝をかみしめた。 試合後、韓国戦で膝に大けがをした宮市がサポーターの前に姿を見せた。選手や監督は背番号17のユニホームで迎えた。代表で一緒に戦った水沼は「勝ち続けて、あいつに優勝カップを掲げさせたい」と誓った。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ボールに飛び込む横浜Mの仲川(左)=30日、日産スタジアム 〔写真説明〕後半、ゴールを決め喜ぶ横浜Mの岩田(左)=30日、日産スタジアム 〔写真説明〕後半、攻め込む横浜Mのエウベル(右)=30日、日産スタジアム