狙い通りの取り口に、逸ノ城は「立ち合いから良かった」と自賛した。すぐに左で照ノ富士の前まわしを取って圧力をかける。もろ差しとなっても勝負を焦らず、胸を合わせて寄り切った。過去2勝13敗の相手から奪った金星に、「勝ててよかった」。表情を変えずに振り返った。 役力士との対戦が続く中、無傷の5連勝で早くも単独トップに立った。「思った通りに体が動いてくれていると思う。一日一番、集中して頑張りたい」。新入幕だった2014年秋場所などで優勝争いを演じてきた実力者に、浮かれた様子はなかった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕照ノ富士(手前)と組み合う逸ノ城=14日、愛知・ドルフィンズアリーナ